「ハクソーリッジ」のロケ地は?タイトルの意味や日本公開日は?
こんにちは、たかこです。
「ハクソーリッジ」(Hacksaw Ridge)は、メル・ギブソンが監督として、撮影した沖縄戦映画です。
アメリカ・オーストラリア・中国で公開され、日本でも6月24日より公開されました。
映画のロケ地がオーストラリアなのですが、どこで撮影されたのか、タイトルの意味など気になったので、調べてみました♪
目次
ハクソーリッジについて
映画の内容
出典:https://filmink.com.au/
第二次大戦に沖縄浦添市で兵役するも、人殺しする役割を拒否し、衛生兵として負傷する兵士を助けた実在の人物エドモンド・ドス(Desmond T. Doss)の物語です。
(彼は2008年に死去)。
彼は宗教上の理由から、「ガンを持ちたくない、人を殺すのは間違っている」と主張し、
戦場で人を殺さず、約75名の戦友たちを助けました。
歴史上、唯一、人殺しをしなかった兵士として、アメリカ軍の最高位の勲章でもある名誉勲章が授けられました。
日本に関係する戦争映画=反日映画と思いがちですが、このハクソーリッジは全然違うようですね。
監督は?
出典:http://www.thelocationguide.com/
上記でも書いた通り、メル・ギブソン本人が監督。
監督は彼のみで、2006年の「アポカリプト」以来の監督作となっています。
映画には出演していません。
メルギブソンは、アメリカ生まれですが12歳の時にシドニーに移住。
1979年の「Mad Max:マドマックス」などのオーストラリア映画に出演し、映画業界で名が知れ、その後ハリウッドへ。
「リサール・ウェポン」に出演し、ハリウッドで有名になりました。
俳優は?
アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield):「アメイジング・スパイダーマン」などに出演
出典:http://cdn1-www.comingsoon.net/
テレサ・パーマー(Teresa Palmer):「呪怨 パンデミック」「ウォーム・ボディーズ」などに出演
出典:http://3ipycv2ugat81cqgps20hwke.wpengine.netdna-cdn.com
サム・ワーシントン:「アバター」などに出演
出典:http://3ipycv2ugat81cqgps20hwke.wpengine.netdna-cdn.com
ビンス・ボーン(Vince Vaughn):「ドッジボール」「ウェディングクラッシャーズ」などに出演
出典:http://2paragraphs.com/
有名な俳優さん達が勢ぞろいしています。
ちなみにテレサ・パーマーは、南オーストラリア州・アデレード出身の女優さんです。
ハクソーリッジの意味
「ハクソーリッジ」の意味気になりますよね。実際に調べてみました。
実際の意味を書いているサイトと、「こういう意味では?」と推測を立てているサイトが、いくつかありました(笑)
「ハクソー」(Hacksaw)は、金属材料の切断に使う、弓のこ・のこぎりの意味です。
「リッジ」(Ridge)とは丘・崖の事です。
「は?のこぎり??丘??」と思いますよね(笑)
実際に、
沖縄に前田高地という地名があり、そこに148メートルの崖があります。それがのこぎりで垂直に切った断崖になっています。ノコギリで切断したみたいな崖なので、ノコギリ崖=ハクソーリッジなのです。
(引用:http://miyearnzzlabo.com/から簡単にまとめました)
と書かれていました。
実際に英語のサイトでも
「Hacksaw Ridge is a part of the Maeda Escarpment on the island of Okinawa, Japan」
(引用元:http://bogbit.com/から簡単にまとめました)
と書かれています。
余談ですが、予測サイトでは、どのように書かれているのかというと・・・
そもそもこの映画のストーリーは、2部構成のようになっています。
最初は田舎のアメリカにある家、軍事基地、法廷、愛、など、平和で文化生活なストーリーになっています。
後半は、沖縄の第2世界大戦で血まみれの兵士や、地獄のような戦争の争いを描いています。
1部の愛や平和、文化などのストーリーからは全く離れた内容になっています。
映画の内容が、”まるでのこぎりで切断された崖ようになっている”
つまり、真っ二つに分かれた内容になっている事から「ハクソーリッジ」がつけられたのでは。
と予想していました。
スポンサーリンク
オーストラリアロケ地
この映画のロケ地は、シドニーがあるニューサウスウェールズ州がベースです。
(プラス、アメリカでも、撮影が少し行われました)
クイーンズランド州とビクトリア州も候補にあがっていたようなのですが、ニューサウスウェールズ州に決まり撮影が行われました。
サザン・ハイランズ(Southern Highlands)
出典:http://www.highlandsproperty.com.au
シドニーから車で南へ約2時間。プライベートの庭園やワイナリーで知られており、観光客や地元の人達で人気です。
基本情報
名称:サザン・ハイランズ
住所:62-70 Main Street, Mittagong NSW 2575
アクセス:シドニーより車で南へ約2時間
公式サイトこちら
ニューイントン・アーモニー(Newington Armory)
出典:http://www.urbanalyst.com
オリンピック・パークに位置しており、35kmのサイクリング・コースがあることで有名です。武器や爆薬を製造していた建物があり、今はレンタル自転車のオフィスとなっています。
基本情報
名称:ニューイントン・アーモニー
住所:Jamieson St, New South Wales
アクセス:車だと30-45分、公共機関だと電車・バスを乗り継いで1時間15分程でアクセスできます。
公式サイトはこちら
グールバーン(Goulburn)
観光地としてとても人気のあるグールバーン。シドニーから南西に車で約2時間、約190kmに位置しています。
北海道士別市と姉妹都市のようで、「ビッグ・メリノ」という重さ200トン、高さ15メートル、全長18メートルの巨大な羊のレプリカがあるようです。(士別市のサイトに載っています)
崖のセットがここのようでした。
基本名所
名所:グールバーン
住所:Goulburn
アクセス:シドニーから南西190Km 、車で約2時間程
ブリンゲリー(Bringelly)
出典:http://www.dailytelegraph.com.au/
シドニーより西60km、車で約1時間の所に位置。実際には、観光名所が何もない所です。撮影が終わった今は、住宅街になる予定です。メインのセットがここに建てられ撮影されました。
基本情報
名称:ブリンゲリー
住所:Bringelly
アクセス:シドニーより西60km、車で約1時間
余談:観光名所カムデン(Camden)
ロケ地として使われていませんが、ブリンゲリーより、車で30分南に行ったカムデン(Camden)という町があります。
チャーター機の利用などに使われるカムデン空港があり、また熱気球ツアーが出来たり、大きなカントリークラブゴルフもあり、観光名所として有名です。
センテニアル・パーク(Centennial Park)
出典:http://www.gml.com.au/
シドニーから東にあるシドニー最大の公園。シドニーより車で10分以内、公共機関でも40分以内で行ける東京ドーム40個分の広さとも言われる公園。
BBQ、サイクリング、散歩、乗馬、サッカーなど様々なアクティビティが出来る、自然豊かな広大な公園です。
池があり水鳥に餌やりしたり、野鳥が生息していてカカトゥー、アイビス、カモなどが観察できます。映画内では、ここに仮墓地を立て撮影しました。
基本情報
名称:センテニアル・パーク
住所:Oxford St. and Parkes Dr., Sydney
アクセス:車や公共機関でアクセス可
公式サイトはこちら
撮影は、ニューサウスウェールズ州の至る所で行われました。
正直、沖縄でもロケが行われるのかな?と少し期待していましたが、結局行われませんでした。
関連記事:
オーストラリアで撮影の理由は?
- メルギブソン自体がオーストラリアで育った
- この映画のプロダクションに関わっている1人が、オーストラリア及び、ニューサウスウェールズ州映画機関などからのインセンティブを活用して、すでに2本の映画作りに関わっている
(そのため撮影準備にかかりやすいなどの理由) - アメリカドルがオーストラリアドルに対して強い事で、コストが抑えられる(AU$1=USD$0.78程)
- 約45億円の費用をかけて映画が撮影されるので、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の経済を支えるだけでなく、700以上の仕事を生み出すなど雇用経済にも貢献
などの理由で、オーストラリア撮影が決定されたようでした。
映画の撮影に関われた人達だけでなく、近くで撮影現場が見れた人達は、ラッキーだなと思います!
映画の評価
海外の映画の評価と言えばここ!と言われる厚い3つのサイトがあります。
- IMDb(The Internet Movie Database:ザ・インターネット・ムービー・ダータベース)
- Rotten Tomatoes(ロトン・トマトズ:腐ったトマトという意味です。笑)
- Metacritic(メタクリック)があります。
IMDB:8.2/10, Rotten Tomatoes: 87%という高評価を得ています。
Metacriticは71%と少し評価が低めですが、好意的な評価が多めです。
(2017年6月25日現在)
映画に関する評価のサイト:
IMDb
Rotten Tomatoes
Metacritic
実際に、2016年9月4日第73回ヴェッチア国際映画祭では、10分間のスタンディング・オーベーションが止まらなかったと話題になりました。
賞の受賞
映画が公開後、ハクソーリッジは様々な賞を受賞しています。
- ハリウッド映画賞で、メルギブソンがハリウッド監督賞を受賞
- ハリウッド編集賞
- ハリウッドメイクアップ・ヘアースタイル賞
オーストラリア版のアカデミー賞、The Australian Academy of Cinema and Television Arts Award(AACTA)で、最多13部門にノミネートされ、アンドリューは主演男優賞にノミネートされていました。
実際に、2016年12月7日のAACTAで、
- Best editing (ベスト編集賞)
- Best production design (ベストプロダクションデザイン賞)
- Best cinematography (ベスト映画撮影賞)
- Best film (ベストフィルム賞)
- Best screenplay (ベストスクリーンプレイ賞)
- Best director: Mel Gibson(ベストデレクター賞:メルギブソン)
- Best Actor: Andrew Garfield for Hacksaw Ridge(ベスト男優賞:アンドリュー・ガーフィールド)
- Best Supporting Actor: Hugo Weaving for Hacksaw Ridge(ベスト助演男優賞:ヒューゴ・ウェービング)
と、8つの賞を受賞しました!^^
現地時間、2017年2月26日の、実際の第89回アカデミー賞では、
- Sound Mixing (録音賞)
- File Editing(編集賞)
を受賞しました。
最後に、第74回ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)、主演男優賞(ドラマ部門)、監督賞にノミネートされていましたが、残念ながら賞を取れませんでした。
映画公開日
- オーストラリア、アメリカ、カナダ:2016年11月4日
- 中国:2016年11月
- イギリス:2017年1月
- 日本:2017年6月24日(土)
(沖縄が舞台なのに、日本の公開日がとても遅いです。。。^^;)
最後に
とてもリアルに描かれていて、実際に高い評価を得ている沖縄戦映画「ハクソーリッジ」。
興味があれば、時間がある時に観てみて下さい!
最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました!