エアーズロックへ完全立ち入り禁止はいつ?ウルル登頂禁止?
こんにちは、たかこです。
エアーズロック(Ayers Rock、別名ウルル)と言えば、オーストラリアの中心にあり、年間観光客が300万人程訪れています。
世界・文化遺産にも登録されている場所で、日本人のみならず世界中の観光客に大人気!ウルル-カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta)にあり、大きな一枚岩として有名、また「世界の中心」「地球のへそ」「大地のへそ」として有名です。
オーストラリアへ観光で来たら一度は訪れたい場所、人生で一度で良いから訪れたい場所、またウルルへ行く=登頂する!と、計画を立てる人達が多いのが現状です。
しかし国立公園当局などは、以前から「登頂しないで下さい」と呼びかけていて、近い将来、完全に登頂禁止にする予定でいましたが、ついに登頂禁止が決定になりました!!
いつから禁止なのか、また何故、登頂禁止になったのか背景を追ってみました。
目次
ウルルに登頂して欲しくない理由
出典:mountuluru.weebly.com/
私達にはピンとこないかもしれませんが、エアーズロック(ウルル)は先祖アボリジニが
「聖地」
としています。
実際に、
「私達は、ウルルに登りません。どうかエアーズロック(ウルル)に登らないで下さい」
と看板がありますし、公式サイト(英語)にも書いてあります。
Please don't climb Uluru
その理由の一つに、この地を所有しているアボリジニの人達が、
「自分達の地を荒らさないで欲しい」
と願っているからです。
また以下の理由もあげられます。
- ウルルの頂上にはトイレがないので排泄物があったり、また嘔吐物があったりする
- 私達のような、観光客や登山客によるゴミ投棄問題
- ウルルは滑りやすいため、滑落事故が増加
このような自体から、
衛生面や登山環境が良くなかったりと影響が出ているからです。
この状況を私達の見に置き換えると、
「あなたの先祖が眠っている墓石を見て、
墓石の周りにガムやお菓子のくずを捨てていったりして、荒らし始める・・
しかも一人ではなく大勢!!自分の先祖を汚して帰る・・・」
まさにそんな感じなのです。
(そんな事されたら、憤慨しますよね・・)
今まで完全登頂禁止にしなかった2つの理由
「そこまでして呼びかけするくらいなら、完全に登頂禁止にすれば・・・」と思うかもしれません。
しかし完全に、登頂禁止にしない理由が2つありました。
1つは、アボリジニの人達は、
「各自が責任を取って判断して欲しい。聖地のウルルにリスペクトを払い、登らない事を選択して欲しい。」
と思いを込めているので、登頂禁止命令を出しませんでした。
もう1つは、このウルルに入るには、ウルルーカタ・ジュタ国立公園入場料が必要なのですが、リース料をオーストラリア政府から貰っており、生活費の一部としていました。
なので、完全登頂禁止にはせず、私達日本人を含む観光客の登頂を、渋々認めていました。ですが、1990年代は、70%の観光客が登頂を希望していましたが、2011年~2015年には、16%にまで減少しました。
アボリジニの複雑な思いが込められているエアーズロック。
長期に渡る議論の末、ついに登頂禁止が決定になりました。
「だったら登頂禁止前に登りたい!」とあなたも思いますよね。
実際にこの登頂禁止のニュースが広まってから、2018年10月現在、毎日300人~500人の観光客がウルルに登りたい!と押し寄せていると、先日のニュースで流れていました。
実際に、ウルルには年中登れるのか疑問ですよね?
さくっと調べてみました。
エアーズロックには年中登れる?
実は1年間のうち、登れない日数の日が多いのです。
約80%は、閉鎖しているようです。
その理由を簡単にまとめみました。
- 夜間登山禁止
- 救助活動が行われている時
- 夏季12-2月午前8時-午後5時まで36度以上の場合(11月でも気温40度近くなる事が多々あります)
- 3時間以内に20%の降水確率や5%の雷の場合
- 強風の場合
- 雨が降っている時、また雨の後、地面が20%以上濡れた場合
- 雲が頂上の下にある場合
- アボリジニの祝日や閉鎖の依頼があった場合
登頂条件が厳しいので、登れない日が多いのは納得出来ますね。
ちなみに、今週1週間のウルルの天気はこのような感じです。
ウルルに完全登頂出来なくなる日は?
2019年10月29日より、完全登頂禁止になります。
出典:「Climbing Uluru banned」
http://www.theaustralian.com.au/national-affairs/indigenous/climbing-uluru-banned/news-story/53511b7f2e58f7ed03d5b0c3f66e2792
「Climbing Uluru Will Be Banned From 2019」
http://www.huffingtonpost.com.au/2017/10/31/climbing-uluru-will-be-banned-from-2019_a_23262690/
ウルル観光は可能?
「ウルルに登頂できないなら、ウルル観光は無理なんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんね。
観光自体は、全く問題ありません!
ウルルに登るという行動・アクティビティが禁止になるだけです。
最後に
長年議論されてきた、エアーズロックへの立ち入り禁止。
ついに試行されることになりました。
もし登頂禁止前にどうしても登りたいのあれば、以下の事を守るべきだと思います。
- アボリジニの「聖地」である事を忘れない
- リスペクトする
- ゴミをポイ捨てしたり、エアーズロックを汚すような行動をしない
もし登れないとしても、エアーズロックをビューポイントから眺めたり、周りを歩く、ラクダで散策などだけでも心が癒され、エネルギーがチャージされるので、行くだけでも十分価値がある!と私は思います。様々な角度から、ウルルの旅を楽しんでみて下さい。
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ウルルへ行ったら、お土産が欲しくなると思います。「ウルルへ行った記念に、ウルルの石や砂を持ち帰ろうかな~♪」と思っているあなた!絶対にやめた方がいいですよ!あんな事が起こって後悔するかもしれません・・・気を付けて下さい!!
最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました!