オーストラリアで柿は買える?栽培地区やおすすめの食べ方は?
こんにちは、たかこです。
日本で秋の味覚と言えば、みかん・栗・梨と並んで「柿」!
美味しいですよね。
オーストラリアで柿は売られているの?と思うかもしれませんが、実はオーストラリアでも、秋から冬(2月終りから8月)にかけて、日本と同じように柿がスーパーやマーケットなどに並びます。
日本と季節が逆なので、日本でいうと、春あたりから夏の終わり頃です。
オーストラリアで売られている柿についての歴史、英語での呼び名、栄養、種類、栽培地区、またどのような食べ方を薦めているのか、色々とまとめてみました。
オーストラリアで柿の歴史
オーストラリアで柿は、なんと150年も前(!)から栽培されてきました。
しかし、その殆どが渋味のある柿で、家庭の庭で’装飾’、つまり’飾り’として育てられてきました。
いつ収穫して食べるのか、どうやって食べるのか知らないオーストラリア人が多く、適当に食べてあの苦みが口に残ります・・・
「柿は不味い果物だ」と話が伝わり、オージーには食べない人が多い、食べ方を知らない人が多い。と言われています。
しかし、1970年の後半に、渋みが無い「富有柿(ふゆうがき)」がオーストラリアで初輸入され栽培が始まり、1977年から収穫されるようになり、スーパーマーケットに出回るようになりました。今では90%以上が市場を占めています。ですが、実際の所、未だに柿の収穫時や食べ方を知らないオーストラリア人が多いのは事実です。
”柿”は英語で?
柿は英語でPersimmon(パーシモン)と言います。しかし上記で述べた富有柿は、Persiimmonではなく「FUYU」(フユ)という呼び名でも知られています。
柿の種類
オーストラリアで売られている柿には2種類あります。
渋味有のオリジナル柿(The Original Persimmon-astringent)と、渋味が無い甘い柿(The Sweet Persimmon-non-astringent)と呼ばれる2種類があります。
前者の渋味がある柿は、大きく、心臓のような形をしており、薄肌色から、赤みががったオレンジ色の柿までに及び、果肉が柔らかくなったら食べごろです。
後者の渋味が無い甘柿は、オーストラリアでは、上記で述べた「フユフルーツ(Fuyu Fruit)」として知られており、丸くて、皮まで食べられ、へたの部分が平らなので、日本でいう「富有柿(ふゆうがき)」に当たります。
柿の栄養は?
柿にはガン予防などを防ぐ栄養素が含まれていると言われていますが、どのような栄養素があるでしょうか?
- 柿はリンゴの2倍の食物繊維を含みます。なので「リンゴを毎日1個食べると医者いらず」と言いますが、「柿を1個食べると医者いらず」と言えます。
- ミネラル、ビタミンC、抗酸化物質(antioxidants:アンティオキシデンツ)が豊富に含まれています。オーストラリアでは、よくこの「アンティオキジデンツ」という言葉をスーパーフードとしている食べ物に使い、柿がその1つに入ります。簡単に説明すると、人間の体の中で活性酸素が生じると、細胞に損害を与え、これが原因でガン・心臓病などになると言われています。柿には抗酸化物質があり、「食べると病気にかかりにくい」と言われています。抗酸化物質が入っている食べ物は、ルティン、リコピン、ベータカロチン、ミネラル、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富に含まれています。
また、100グラムあたりに含まれる成分は以下の通りです。
エネルギー | 74キロカロリー |
たんぱく質 | 0.6 g |
脂質 | 0.2 g |
飽和脂肪酸 | 0.0 g |
炭水化物 | 16.1 g |
糖質 | 16.1 g |
ナトリウム | 6 mg |
糖質は16グラムありますが、糖質、果糖、ショ糖をバランスよく含んでいるので、エネルギー源にもなります。
これだけ栄養があるのにも関わらず、オーストラリアで柿の健康効果は、殆ど知られていません。
柿の栽培地区
クイーンズランド州が主ですが、ニューサウスウェールズ州の南西部に位置するネーピアンリバー、ビクトリア州の北東に位置するゴールバーン・マレー、南オーストラリア州、西オーストラリア州南東と、特定された地域で栽培されています。尚、タスマニアやノーザンテリトリーでは栽培されていません。
柿の食べ方は?
出典:www.persimmonsaustralia.com.au
柿はそのまま食べても美味しいですが、火を通して調理しても美味しく食べれます。オーストラリアではどのような食べ方を推薦しているのか調べてみました。
- 柿、生ハム、パルメザンチーズを一緒に巻いておつまみに
- 柿入りカレー
- チーズプラッターと一緒に
- 柿フルーツサラダや、はちみつとシナモンを混ぜたヨーグルトディップと一緒に
- 柿のクランブル
- 温かいオート麦の上にのせたり、グラノーラの上にのせたりと朝食のシリアルに
- スパイス入り柿ジャム
- 柿とビーフ入りタイ風サラダ
- 柿と蒸しエビサラダ
- 柿入りプリン
- 柿入りタルト
- 柿と生姜入りクッキー
- エスニック風柿サラダ
- 柿入りアイスクリーム
- 柿と蜂蜜入りクッキー
- 柿入りクリームパイ
その他にも燻製の家禽(かきん)(鶏・七面鳥・アヒルなど)、塩漬け肉 やナッツ、また苦みがある葉っぱRocket(ロケット。日本語:ルッコラ)とサラダ風などと、様々な食べ方をすすめています。
正直、食べ方に関しては、日本とあまり変わりはないかもしれません。個人的には、そのまま食べるのが一番好きです。
最後に
オーストラリアで柿はオーストラリア人に・・・というよりは、私達日本人を含むアジア人やヨーロッパ人の家庭向けに栽培・収穫している印象を受けます。
実際に冬場、レストランやカフェへ行っても、柿を使ったメニューを出したレストラン等は今までありませんでした。
残念ながらオーストラリアでは時期が終りました。また来年の夏の終わりから秋にかけて、柿がスーパーに出回るのが楽しみです。もし食べる機会があれば食べてみて下さい。
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました!